“黒苺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろいちご66.7%
カワント33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その樹は黒苺くろいちごのように砂に沿うて低く生えていて、大枝は妙にねじれ、葉は藁屋根のようにこんもりしていた。
すでに甘味スウイティだから、ペトラはあの、アンダルシアの荒野に実る黒苺くろいちごみたいな緑の髪と、トレドの谷の草露くさつゆのようにひらめく眼と歯をもつ生粋のすぺいんだったが
「それなら、私が黒苺カワントを貰ったとしたら、どうするんですの、曰く、正義は遂行されんジャスティス・シャル・ビー・ダーン——でしょう。私、幡江さんの事なら、何んでも聴いて貰いたいと思って、やって来たんですの」
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)