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黒痘痕
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くろあばた
ふりがな文庫
“
黒痘痕
(
くろあばた
)” の例文
君がいわゆる
実家
(
さと
)
の
話柄
(
こと
)
とて、
喋舌
(
しゃべ
)
る杢若の目が光る。と、
黒痘痕
(
くろあばた
)
の
眼
(
まなこ
)
も輝き、天狗、般若、白狐の、
六箇
(
むつ
)
の眼玉も
赫
(
かッ
)
となる。
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
誰も、富士も三保の松も
視
(
なが
)
めちゃあいない。気まぐれに、舞を見るものも、ごま点と首ッぴきだから、天人の顔は
黒痘痕
(
くろあばた
)
さ。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
渋紙した顔に
黒痘痕
(
くろあばた
)
、
塵
(
ちり
)
を飛ばしたようで、
尖
(
とん
)
がった目の光、髪はげ、眉薄く、頬骨の張った、その
顔容
(
かおかたち
)
を見ないでも、夜露ばかり雨のないのに、その高足駄の音で分る、本田
摂理
(
せつり
)
と申す
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
従七位の摂理の太夫は、
黒痘痕
(
くろあばた
)
の
皺
(
しわ
)
を
歪
(
ゆが
)
めて、
苦笑
(
にがわらい
)
して
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
痘
常用漢字
中学
部首:⽧
12画
痕
常用漢字
中学
部首:⽧
11画
“黒痘”で始まる語句
黒痘瘡