“黒漿”の読み方と例文
読み方割合
おはぐろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、お由は、黒漿おはぐろの剥げた穢い歯を露出むきだしにして、ワツハヽヽと男の様に笑つたものだ。鍛冶屋のかどと此の家の門に、『神道天理教会』と書いた、たけ五寸許りの、硝子をめた表札が掲げられた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と、老女は黒漿おはぐろの落ちた歯を見せて、テレ隠しに追従つゐしよう笑ひをした。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)