黒戸くろど)” の例文
斉信はこの後、黒戸くろど(主上の御室)の方へ行く時など、彼女の声がすれば袖で顔をかくして反感を見せる。しかし彼女は、「とかくも言はず、見いれで」過した。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
後水尾院年中行事四月十六日の条に「きょうより黒戸くろどにて夏花げばなを摘ませらるる云々」とあって、伊勢と内侍所ないしどころへは三ようずつ、他の大社は二ようずつ、諸仏七葉、御先祖七葉などと記されているが
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)