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黄羅
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こうら
ふりがな文庫
“
黄羅
(
こうら
)” の例文
一戦一進、蜀陣は
屍
(
かばね
)
の山を越え、血の流れを渡って進んだ。帝座のあたりを守る
白旄
(
はくぼう
)
黄鉞
(
こうえつ
)
、また
黄羅
(
こうら
)
の
傘蓋
(
さんがい
)
まで、ことごとく凍って、水晶の
珠簾
(
しゅれん
)
が揺ぎ進むようだった。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今朝がた、霜ふかきうちに、敵の老兵ども一万も、いつのまにか
殿軍
(
しんがり
)
の地を退いて消え失せ、間もなくまた、谷間の底地から、約七、八千の蜀勢があらわれ、
黄羅
(
こうら
)
の
傘蓋
(
さんがい
)
を
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「大都督、あれを見ないか、野にひるがえる
黄羅
(
こうら
)
の
傘蓋
(
さんがい
)
こそ、まさしく蜀帝の陣坐するところだ。目前、それを見ながら、内に
屈
(
かが
)
んでいるほどなら、もう
戦
(
いくさ
)
などはせぬがいい」
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、驚いて見あげると、日月の旗、
龍鳳
(
りゅうほう
)
の
幡
(
はん
)
、
黄羅
(
こうら
)
の傘を
揺々
(
ようよう
)
と張らせ、左右には、
金瓜
(
きんか
)
、
銀斧
(
ぎんふ
)
の近衛兵をしたがえた自称帝王の
袁術
(
えんじゅつ
)
が、黄金のよろいに身をかためて、
傲然
(
ごうぜん
)
と見おろしていた。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
黄
常用漢字
小2
部首:⿈
11画
羅
常用漢字
中学
部首:⽹
19画
“黄羅”で始まる語句
黄羅紗