麺類めんるい)” の例文
父宮へも浅香木の折敷おしき高坏たかつきなどに料理、ふずく(麺類めんるい)などが奉られたのである。女房たちは重詰めの料理のほかに、かご入りの菓子三十が添えて出された。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「嫌味を云うなよ。……でも、お前はせんから麺類めんるいってる事を知ってるから、てんのぬきを誂えたぜ。」
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いわゆる麺類めんるいはこの意味において、今なお村落では晴の日の食物である。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「蕎麦も御免だ。僕は麺類めんるいじゃ、とてもしのげない男だから」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)