鶯張うぐいすば)” の例文
故十方斎先生は、此室ここ皆伝かいでんの秘密の口述くちずをしたもので、大廊下からわかれてこっちへ通ずる小廊下のゆかが、鶯張うぐいすばりになっている。むと音がするんです。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と思われたとき、——不意にキイキイと、書院のお廊下の鶯張うぐいすばりが怪しく鳴いた。
十万石の怪談 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
「廊下は残らず鶯張うぐいすばりイ!」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)