くゞひ)” の例文
くゞひがゐる。尼さん達が通るのです。長い黒い列を作つて通るのです。石炭のたまを緒にいたやうな工合ですね。年上のと若いのと並んで行くのもある。
(新字旧仮名) / グスターフ・ウィード(著)
大いなるくゞひの、皎潔けうけつ雪の如くなるが、上りては雲を裂いて灝氣かうきたゞよふわたりに入り、下りては波を破りて蛟龍かうりようの居るところに沒し、その性命は聲に化して身を出で去らんとす。
くゞひこそ夏はきたらね
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)