鳴出なきいづ)” の例文
「月夜に寝ほうけて鳴出なきいづる時は常の声ともことなりぬべし。今のなくは何かは異ならん。あれ見給へ、飛びゆく姿もさやかなるを」と指さゝれて、あはれこの子規ほとゝぎすいつも初音はつねをなく物になりぬ。
すゞろごと (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)