“鳥合”の読み方と例文
読み方割合
とりあい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鳥合とりあいはらのお犬小屋の狂いであろう。動物的な官能は彼らのほうがずっとするどい。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わけて八幡宮の東の鳥合とりあいヶ原は、その上覧桟敷さじきやら御愛育のたくさんな御犬寮もある所なので、一犬の吠えが万犬の吠えをよび、その諸声もろごえは、鎌倉の海のとどろも打消して、陰々滅々いんいんめつめつ
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「犬神憑きは、鳥合とりあいはらのお犬場の囲いから解かれた犬が、何百匹も狂い出て、それから流行はやり出したものゆえ、亡き高時公の怨霊おんりょうにちがいないと、町の男女はみな信じているようだな」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)