鰻掻うなぎか)” の例文
道益は朝のかいにしている牛のちち金椀かなまりでやりつけながら、まず、は、は、はと思出し笑いをし、それから、昨夜、磧で聞いた鰻掻うなぎかきの下人どもの側言そばごとをおどけた口で話してきかせると
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「ないな、一度歸つて考へるとしようよ。お前は氣の毒だがこゝへ殘つて、船を出して池の中を搜さしてくれ。鰻掻うなぎかきのコツでこの邊一帶に掻き廻したら、何にか面白いものが出て來るかも知れない」
最後に鰻掻うなぎかきという方法がある。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)