鯉丈りじょう)” の例文
現に九月には私の志ん生、文楽両君と主宰している寄席文化向上会で鯉丈りじょうの『和合人』発表の企画がある。くれぐれも加餐かさんを祈ってやまない。
随筆 寄席囃子 (新字新仮名) / 正岡容(著)
四方太しほうだは『八笑人はっしょうじん』の愛読者なりといふ。おおいにわが心を得たり。恋愛小説のみ持囃もてはやさるる中に鯉丈りじょう崇拝とは珍し。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
根が三馬鯉丈りじょう系統の戯作者はだに出来上った男だから、いつも月夜に米の飯で暢気に暮し、貧乏にも借金にも少しもげずに、執達吏の応接などは手に入ったもんだった。
また、この頃から再び江戸文芸にあらためてなずみはじめた。それも、秋成や西鶴などの高踏的なものより、鯉丈りじょうの八笑人のような作品の人物に、より多くの親しみを感じていた。