魚雷ぎょらい)” の例文
その時刻までに、わが青軍の主力は、前夜ぜんや魚雷ぎょらいに見舞われて速力が半分にちた元の旗艦きかん釧路くしろ』を掩護えんごして、うまく逃げ落ちねばならなかった。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
シナノ? すると、あの六万何千トンかあったやつかね。太平洋戦争中に竣工しゅんこうして、館山たてやまを出て東京湾口わんこうから外に出たと思ったら、すぐ魚雷ぎょらい攻撃を
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いつこっちへ、魚雷ぎょらいがとんでくるかもしれないから、お前たちはすぐ昇降階段の下へ集っていろ。そしていつでも甲板へとびだせるように用意をしておくんだ。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
別動隊の、大型駆逐艦隊は、やや右翼前方に独立して、米国潜水艦隊を警戒すると共に機会さえあれば、敵陣の真唯中へ、魚雷ぎょらいを叩きこもうとする気配を示していた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
魚雷ぎょらいが波をきって進んでいくようなあんばいで、すっと波を切って走っていくんですからね、しかも相当のスピードでいかなオリンピックの選手だって、ああはいきませんよ。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「さっき本船から無電したとき、本船が魚雷ぎょらいに見舞われたことを打電したかね」
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
下瀬火薬しもせかやくのギッシリつまった魚雷ぎょらいを敵艦の胴中どうなかに叩き込もうと、突進して行った。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)