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鬼子
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おにご
ふりがな文庫
“
鬼子
(
おにご
)” の例文
どうか或る意味においては親に似ぬ
鬼子
(
おにご
)
になってくれと思うて手出しの途もないのでただ自然に
祈
(
いの
)
りをかけている。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
人間が現わす表情の中、見る人を不快にさせる悒鬱な表情は、実に憎みによって奪い取って来た愛の
鬼子
(
おにご
)
が、彼の衷にあって彼を
刺戟
(
しげき
)
するのに
因
(
よ
)
るのではないか。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
積もった雪を足で蹴上げ、親に似ぬ子の
鬼子
(
おにご
)
の大弥太は、寒さも物かは走って行く。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
さうした風貌や、気性のたけだけしさにかけては、大友はむしろ叔父の大海人に生写しだとまで噂されてゐた。要するにこの青年王は、父太子にとつては
鬼子
(
おにご
)
の趣きが多分にあつたのである。
鸚鵡:『白鳳』第二部
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
「ああいうのを
鬼子
(
おにご
)
と言うんだろうね。加柴さんも飛んだ災難だね」
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
▼ もっと見る
瓜
(
うり
)
の
蔓
(
つる
)
には、瓜が実る筈だから、親に似るものかと思うとそうは行かない。
遺伝学
(
いでんがく
)
のことは知らないが、犬や馬のように親に似たものは生れない。
鬼子
(
おにご
)
ばかりである。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
“鬼子”の意味
《名詞》
歯が生えて生まれた子。
親に似ない子。
(出典:Wiktionary)
“鬼子”の解説
鬼子(おにご)は、親に似ていない子供、異様な姿で生まれた子供、特に歯が生えた状態で生まれた子供のこと。鬼の子(おにのこ)とも呼称される。
(出典:Wikipedia)
鬼
常用漢字
中学
部首:⿁
10画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“鬼子”で始まる語句
鬼子母神
鬼子母
鬼子母神様