“おにご”の漢字の書き方と例文
語句割合
鬼子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうした風貌や、気性のたけだけしさにかけては、大友はむしろ叔父の大海人に生写しだとまで噂されてゐた。要するにこの青年王は、父太子にとつては鬼子おにごの趣きが多分にあつたのである。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
「ああいうのを鬼子おにごと言うんだろうね。加柴さんも飛んだ災難だね」
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
うりつるには、瓜が実る筈だから、親に似るものかと思うとそうは行かない。遺伝学いでんがくのことは知らないが、犬や馬のように親に似たものは生れない。鬼子おにごばかりである。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)