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鬱憤
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うつぷん
ふりがな文庫
“
鬱憤
(
うつぷん
)” の例文
圓三郎の舌は次第に
圓滑
(
ゑんくわつ
)
に動きます。最初遠慮してゐたのが、平次の問ひにつれて、次第に日頃の
鬱憤
(
うつぷん
)
が點火されて行くのでせう。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今度は、ヘレン・バーンズが私に説明を求めたので、私は私のやり方でもつて、自分の受難と
鬱憤
(
うつぷん
)
の物語を早速はじめた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
よしんば、おツ放す内心で原稿を踏み倒されたにしても、義雄自身望んでゐた旅行が出來ると同時に、その旅行記に於いて滿身の
鬱憤
(
うつぷん
)
を漏すことも出來る。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
話頭
(
はなし
)
異
(
かは
)
りて爰に松田の
若黨
(
わかたう
)
吾助は主人喜内を
討果
(
うちはた
)
して
豫
(
かね
)
ての
鬱憤
(
うつぷん
)
を散じ衣類一包みと金子二百兩を盜み取
闇
(
やみ
)
に紛れて備前國岡山を立去しが
豐前國
(
ぶぜんのくに
)
小倉
(
こくら
)
の城下に少しの
知音
(
ちいん
)
有ければ此に便りて暫く身を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
與茂吉の答へには、日頃の
鬱憤
(
うつぷん
)
も交つてゐるのでせう、褒めるやうなくさしつけるやうな皮肉な調子です。
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鬱
常用漢字
中学
部首:⾿
29画
憤
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“鬱憤”で始まる語句
鬱憤晴