“鬢摺(びんず)” の例文
抜いて持つた釵(かんざし)、鬢摺(びんず)れに髪に返さうとすると、呀(や)、する毎(ごと)に、手の撓(しな)ふにさへ、得(え)も言はれない、異(い)な、変な、悪臭(わるぐさ)い、堪(たま)らない、臭気(におい)がしたのであるから。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)