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髮長
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かみなが
日向の國の
諸縣の君が女、名は
髮長比賣それ
顏容麗美しと聞こしめして、使はむとして、
喚し上げたまふ時に、その
太子大雀の命、その
孃子の難波津に
泊てたるを見て
その
姿容の
端正に
感でたまひて、すなはち
建内の
宿禰の大臣に
誂へてのりたまはく、「この日向より
喚し上げたまへる
髮長比賣は、天皇の大
御所に請ひ白して、
吾に賜はしめよ」
ここに建内の宿禰の大臣、
大命を請ひしかば、天皇すなはち
髮長比賣をその御子に賜ひき。賜ふ状は、天皇の
豐の
明聞こしめしける日
一に、髮長比賣に大御酒の
柏を取
二らしめて、その太子に賜ひき。