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馬場先
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ばばさき
ふりがな文庫
“
馬場先
(
ばばさき
)” の例文
「西丸の大手から、
神田橋
(
かんだばし
)
、
馬場先
(
ばばさき
)
、
和田倉門
(
わだくらもん
)
、それから坂下二重門内の百人番所まで、要所要所は尾州の兵隊で堅めたとありますね。」
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
此処
(
ここ
)
を通るのは二度目である。この前来た時には
馬場先
(
ばばさき
)
の
濠
(
ほり
)
に何人も泳いでゐる人があつた。けふは——僕は見覚えのある
濠
(
ほり
)
の向うを眺めた。堀の向うには
薬研
(
やげん
)
なりに石垣の
崩
(
くづ
)
れた処がある。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
半蔵御門
(
はんぞうごもん
)
より
外桜田
(
そとさくらだ
)
の堀あるいはまた
日比谷
(
ひびや
)
馬場先
(
ばばさき
)
和田倉
(
わだくら
)
御門外
(
ごもんそと
)
へかけての
堀端
(
ほりばた
)
には一斉に柳が
植
(
うわ
)
っていて処々に
水撒
(
みずまき
)
の車が片寄せてある。この柳は恐らく明治になってから植えたものであろう。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ちょうど教部省は、文部省と一緒に、
馬場先
(
ばばさき
)
の地から
常磐橋
(
ときわばし
)
内へ引き移ったばかりで、いろいろな役所の仕事に、国学の畑の人を求めている時であった。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
“馬場先”で始まる語句
馬場先門