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馨
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かおり
ふりがな文庫
“
馨
(
かおり
)” の例文
しかしこの『茶の本』は人心の機微に立脚した文字で長くその
馨
(
かおり
)
を世に残すにたる
檀香
(
だんこう
)
とも言うべきもの。
茶の本:01 はしがき
(新字新仮名)
/
岡倉由三郎
(著)
えならぬ物の
馨
(
かおり
)
がして、花やかな
裾
(
すそ
)
が
灯影
(
ほかげ
)
にゆらいだと思うとその背後から高谷千代子が現われた。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
あの花の
馨
(
かおり
)
は、糞ッ臭いから、いやだと言うようだが、幸いに私の嗅覚は、それほど過敏でない故か、ちっとも苦にならないどころか、臭いからして、私はこの花が好きだ
菜の花
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
青々と茂っている
羊歯
(
しだ
)
の間から矢車草の白い花が潮に浮かんだ
泡沫
(
あわ
)
のようにそこにもここにも見えているのも高原雀が幾百羽となく木の間を縫って
翔
(
か
)
けているのも、鼻を刺す高い木の
馨
(
かおり
)
も
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
馨
漢検準1級
部首:⾹
20画
“馨”を含む語句
素馨
寧馨児
世馨
井上馨
余馨
印度素馨
素馨花
色馨香味触法
蓮馨花
蓮馨花色
都築馨六
馨之助
馨架
馨音
馨香