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餓鬼草紙
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がきぞうし
ふりがな文庫
“
餓鬼草紙
(
がきぞうし
)” の例文
餓鬼草紙
(
がきぞうし
)
の絵に見るような、無数の浮浪者が、その大焚火をとりかこみ、地獄の正月みたいに賑わっている。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
薄い唇をへの字にひき曲げ、青黒い沈んだ顔色で、これが痩せこけた肩をズリ下げるようにして、いつも前屈みになってセカセカ歩く。ちょうど、
餓鬼草紙
(
がきぞうし
)
の貧乏神といった
体
(
てい
)
。
平賀源内捕物帳:山王祭の大像
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ひどい
裏店
(
うらだな
)
で、一軒一軒が生ける
餓鬼草紙
(
がきぞうし
)
の絵だった。ドブ板さえ
焚
(
た
)
き付にされている狭い路地を、女房は、何気なく通りかかった振りをして、雨垂れ泣きの
洩
(
も
)
れる台所から
田崎草雲とその子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
軍鶏籠
(
とうまるかご
)
が、永代橋へかかるころから、差立ての列は、そこらに、群れをなしていた立ン坊だの、屑屋だの、軽子だの、乞食だの、まるで生ける
餓鬼草紙
(
がきぞうし
)
みたいな、臭い人種に囲まれて
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
梅渓
(
ばいけい
)
餓鬼草紙
(
がきぞうし
)
の中に住む
田崎草雲とその子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“餓鬼草紙”の解説
餓鬼草紙(がきぞうし、がきそうし)は、餓鬼道世界を主題とした、日本の絵巻である。「正法念処経」の説く、現世の「原因(所業)」に対する来世の「結果(応報)」が描かれている。
(出典:Wikipedia)
餓
常用漢字
中学
部首:⾷
15画
鬼
常用漢字
中学
部首:⿁
10画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
“餓鬼”で始まる語句
餓鬼
餓鬼大将
餓鬼道
餓鬼大將
餓鬼奴等
餓鬼共
餓鬼飯
餓鬼奴
餓鬼振舞
餓鬼国