飯籠はんご)” の例文
飯籠はんごをかっさばいてみるてえと、あるわあるわ、椎の実を割ってみると中に仕込んで無数の江戸から届いた手紙があったものだから
と、鍋へも飯籠はんごへも、また、むしろにも、各〻のよろいにも、大きく音を立てて落ちて来た雨の光に
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
互いに飯籠はんごをあけて、中にあったしいの実を、なにかのまじないででもあるかのように、一つかみずつ相手のほうへ移しあったものでしたから
飯籠はんごをあけて、ひとつかみ中のしいの実を老人のほうへ移しました。