“頭首”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうべ50.0%
とうしゅ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奴国なこくの宮の鹿と馬とはだんだんとえて来た。しかし、長羅ながらの頬は日々に落ち込んだ。彼は夜が明けると、やぐらの上へ昇って不弥うみの国の山を見た。夜が昇ると頭首こうべを垂れた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
しかし、長羅の頭首こうべは重く黙って横に振られた。彼の眼の向けられた彼方では、松明の一塊が火串ほぐし藤蔓ふじかずらを焼き切って、赤々と草の上へ崩れ落ちた。一疋の鹿は飛び上った。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
火事装束五梃駕籠の頭首とうしゅ、世をしのぶ老士得印兼光の物語は。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)