須弥しゅみ)” の例文
旧字:須彌
須弥しゅみ四洲のうち最もすぐれて結構な処の意で、もと婆羅門教で諸神諸聖の住処をかく名づけたのが仏教に移ったらしい。
須弥しゅみ三十三天をかたどって、その主天とし、以下四天王を一楼一楼に組み、その一つを多聞天たもんてんの閣とよび、多聞櫓たもんやぐらを築き出している。総五重層の楼である。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
台坐には、十一坐、九重ここのえ坐、七重ななえ坐、蓮坐、荷葉かよう坐、多羅葉たらよう坐、いわ坐、雲坐、須弥しゅみ坐、獅子吼ししく坐、円坐、雷盤らいばん坐等で、壇には護摩壇、須弥壇、円壇等がある。