頂点てっぺん)” の例文
旧字:頂點
が、たった一つ、藁屋根の頂点てっぺんに、どこから飛んで来たか、虫喰いの稽古矢けいこやが一本、天矢そらやが落ちて来た恰好に、箆深のぶかく突っ立っているだけ。
それがあまり高過ぎるので、肩から先を前の方へ突き出して、窮屈に仰向あおむかなくては頂点てっぺんまで見上げる訳に行かなかった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
素晴すばらしく見晴みはらしのよいおおきないわ頂点てっぺんに、わたくしとおじいさんとならんでっていたのでした。