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音響
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おと
ふりがな文庫
“
音響
(
おと
)” の例文
それから十分ばかりのち、圓朝を乗せた人力車は、暗い湯島の切通しから、本郷三丁目を
壱岐殿
(
いきどの
)
坂へと、鉄輪の
音響
(
おと
)
を立てながら走っていた。
円朝花火
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
世界中の
煙突
(
えんとつ
)
と云う煙突をこゝに集めて煤煙の限りなく
涌
(
わ
)
く様に、眼を驚かす雲の
大行軍
(
だいこうぐん
)
、
音響
(
おと
)
を聞かぬが不思議である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
まつたく、ひどい
音響
(
おと
)
だね! あれは——もう僕は、大抵慣れたつもりなんだが、だがさつぱり駄目だよ。
環魚洞風景
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
錆び
鉄鎖
(
ぐさり
)
のような
音響
(
おと
)
とともに、鍵も銀器も一しょくたになって床に散乱した。
空家
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
ソレ
弾丸
(
だま
)
でも食って
怪我
(
けが
)
をしては大変と松とも話し、一緒に家へ帰って、師匠に市中の光景などを
手真似
(
てまね
)
で話をしておりますと、ドドーン/\/\という恐ろしい
音響
(
おと
)
が上野の方で鳴り出しました。
幕末維新懐古談:19 上野戦争当時のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
いつまでも
歇
(
や
)
むことのない北国の永い降雪期を心で厭いながら、あの何ともいわれない寂しい
音響
(
おと
)
という
音響
(
おと
)
のはたと止んだ静かな町を、寒げに腰をまげて縮んだように行く往来の人を眺めていた。
幼年時代
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
此のいい
音響
(
おと
)
で冬めを祭れ
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
とたんにハッキリ手応えあってゲソッと何かの剥がれ落ちるような
音響
(
おと
)
がした。とたんにツツツツ薄白いものが目の前をよぎって、ブスッと地べたへもろにささった。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
「そう、水の
音響
(
おと
)
かな。」
蜜のあわれ
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
響
常用漢字
中学
部首:⾳
20画
“音響”で始まる語句
音響学
音響曲馬鞭