“青木綿”の読み方と例文
読み方割合
あおもめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、送られて出る身となり、例の古着店で買った、青木綿あおもめんに大きな桐の紋のついているひらひらな陣羽織に、太刀をいて
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陣羽織といっても、青木綿あおもめんのひらひらしたやつで、ただ、襟だけに金襴きんらんに似たきれかがりつけてある。誰が着たのか、桐の紋は、背中に白く染め抜いてある。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春も夏も秋もない、例の青木綿あおもめんの陣羽織である。厩衆うまやしゅうはほとんど外勤めなので、それで役目も間にあうことは間にあうが、もう身なりなども、飾れば飾れない身ではない。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)