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霽間
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はれま
ふりがな文庫
“
霽間
(
はれま
)” の例文
昔から写真でお
馴染
(
なじみ
)
の大正池の眺めではなくて、
恰度
(
ちょうど
)
その時雲の
霽間
(
はれま
)
にその
全貌
(
ぜんぼう
)
を現わした焼岳の姿と色彩とであった。
雨の上高地
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そこに何かがいたと思って求むればはや消え失せている。一時の
霽間
(
はれま
)
はすぐに移ってゆく。陰暗なひだは一進一退する。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
すぐ近い坂の上だといふ事で、風呂敷包を提げた儘、
黄昏時
(
たそがれどき
)
の雨の
霽間
(
はれま
)
を源助の後に
跟
(
つ
)
いて行つたが、何と挨拶したら可いものかと胸を痛めながら
悄然
(
すごすご
)
と歩いてゐた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
頂上の岩にしがみ付いて霧の
霽間
(
はれま
)
を待っていたが、更に薄れ行く模様もないので、風下の岩蔭に休んでいた案内者人夫を励まして、心あての方向を指して下りに向った。
大井川奥山の話
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
蛇滝
(
じゃたき
)
の参籠堂を出た机竜之助の駕籠が、そこで、小雨と、月の
霽間
(
はれま
)
と、怪霧と、天狗と、それから最後に弁信法師の手引によって救われた甲州街道のうちの一つの隠し道であります。
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
霽
漢検1級
部首:⾬
22画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“霽”で始まる語句
霽
霽月
霽々
霽朗
霽際
霽顔