露骨むきつけ)” の例文
美しい上﨟じょうろうべにさいた口から、こうした問いを露骨むきつけに持ち出されて、さすがに世馴れた兼好も少し返事に困ったらしかった。忽ちに小さい身体をゆすって大きく笑い出した。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
しかし露骨むきつけにあれが浄瑠璃だとも言ひ兼ねて、少し砂糖に水を混ぜて返事をすることにした。
茶話:12 初出未詳 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
その裸なるをよしとし、露骨むきつけなるをよしとしたわが心の木地きぢ
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)