霊香れいきょう)” の例文
着古しの平常衣ふだんぎ一つ、何のたきかけの霊香れいきょう薫ずべきか、泣き寄りの親身しんみに一人のおととは、有っても無きにおと賭博ばくち好き酒好き、落魄おちぶれて相談相手になるべきならねば頼むは親切な雇婆やといばばばか
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
虚空こくうに花降り音楽きこえ、霊香れいきょう四方よもくんずる、これぞ現世極楽の一大顕出エピファニイ