“霊犀”の読み方と例文
読み方割合
れいさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると今度はまた、青木がにっこり微笑して頷いて見せた。頭のいい先生と、頭のいい青木との間には、霊犀れいさい相通ずるといったような微妙なる了解があった。
青木の出京 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
先生にして我が平生忖度そんたくするところのごとくんば、この稿によって一点霊犀れいさいの相通ずるあるを認めん。我が東上の好機もまたこれによって光明を見るに至らんやも保しがたし。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
失望、痛苦、懊悩おうのうにありて神を疑いて離れんとする人がイエスのこの大悲声に接して、この深刻なる内的経験において彼とおのれ霊犀れいさい相通ずるを知り、彼に頼りて神を見出し神に還るに至るのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)