霊媒メディウム)” の例文
「先生の身体は、もう亡くなっているのです。それは、先生の霊を生前せいぜんへお迎えするために使っている霊媒メディウムの御婦人の身体なのです。お判りですか」
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いやいや、霊媒メディウムは、大竹女史に限ったことはないのだ。中には、男の霊媒もあることだった。どの霊媒を通じて、自分の霊魂が、娑婆しゃばを訪問するかもしれない。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「なに、霊媒メディウム? これはわしの魂が乗り移っている霊媒の婦人の肉体だというのか。ああ……」女史は頭をかかえて、其の場にうつむいた。やがてその下から泣き声がれてきた。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)