電光石火でんこうせっか)” の例文
侍になったり駕籠かきに返ったり、電光石火でんこうせっかの早変り、袈裟がけの覚えの一太刀に江戸の町を荒し廻っているのだった。
自分たちのたま電光石火でんこうせっかにひっかえし、鉄砲てっぽうぶッちがえの定紋じょうもんりまわしたなかに鳴りをしずめてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
電光石火でんこうせっかのごとしというたとえがあるが、まさにそれであった。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「やよ、面々めんめん、戦いの勝ちは電光石火でんこうせっかじゃ、いまこそ、この武田伊那丸たけだいなまるに、そちたちのいのちをくれよ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と受けとって、ポンと、やりの石突きを下へろすかと見るまに、意外や、電光石火でんこうせっか
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
電光石火でんこうせっか陥滅かんめつを与えた越前の戦後の経営も、彼は、一乗ヶ谷の余煙がまだのぼっているうちに、体だけを、急速にここへ引っ返して、ここから何くれとなく指令を出していたほどだった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)