“雨晒”の読み方と例文
読み方割合
あまざら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その足跡は里犬よりも大きく、くそは毛と骨で——雨晒あまざらしになったのを農夫が熱の薬に用いる。それは兎や鳥なぞを捕えて食うためだという。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
雨晒あまざらしにして置くはひどいなあ、近郷に人のない証拠だ、この郡の恥辱だ、随分思い切ったもんだ、県庁あたりでもどうにかしそうなもんだ、つまり千葉県人の恥辱だ、ひどいなあ
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
椿岳独特の奇才はこういう処に発揮された。この天人の画は椿岳の名物の一つに数えられていたが、惜しいかな羽目板だから破損したかあるいは雨晒あまざらしになって散三さんざんになってしまったろう。