“隠袖”の読み方と例文
読み方割合
かくし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
記者は玉子色の外套の隠袖かくしへ両手を入れたまま、反返そりかえって笑った。やがて、すこししおれて、前曲まえこごみに西の方をのぞくようにしながら
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
時とすると学士はフロック・コオトの後の隠袖かくしから白い帕子ハンケチを取出し、広い額の汗を押拭って、また講演を続けた。時々捨吉は身内がゾーとして来た。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
教授はズボンの隠袖かくしへ手を差入れて鍵の音をさせながら、図らず亭主側に廻ったような晴々とした顔付で居た。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)