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隈取
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くまどり
ふりがな文庫
“
隈取
(
くまどり
)” の例文
来青花その
大
(
おほい
)
さ桃花の如く六瓣にして、其の色は
黄
(
くわう
)
ならず
白
(
はく
)
ならず恰も琢磨したる象牙の如し。
而
(
しか
)
して花瓣の肉
甚
(
はなはだ
)
厚く、
仄
(
ほのか
)
に臙脂の
隈取
(
くまどり
)
をなせるは正に佳人の
爪紅
(
つまべに
)
を施したるに譬ふべし。
来青花
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
忌隈
(
いみぐま
)
という芝居の古譚などもございまして、一つの
面明
(
つらあか
)
りで、ちがった
隈取
(
くまどり
)
をした二つの顔を照らす場合には、よほど隈の形や、色を吟味しておかないと、えてして複視を起しやすい遠目の観客には
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
“隈取”の解説
隈取(くまどり)とは、歌舞伎独特の化粧法のことである。初代市川團十郎が、坂田金時の息子である英雄坂田金平役の初舞台で、紅と墨を用いて化粧したことが始まりと言われる。芝居小屋などにおいて、遠くの観客が役者の表情を見やすくする効果がある。なお、隈取は「描く」ではなく「取る」と表現される。
(出典:Wikipedia)
隈
漢検準1級
部首:⾩
12画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“隈”で始まる語句
隈
隈々
隈本
隈無
隈笹
隈囘
隈回
隈府
隈篠
隈井