“陽刻”の読み方と例文
読み方割合
ようこく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれも型による陽刻ようこくである。彩色はないが、ただどこかに鉄砂が簡単な化粧として一点入れてあるのを通則とする。色はやや緑がかって黄ばむ。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
どこからかす半月の月光は、この巨漢の姿とりんたる相貌を、石の表に陽刻ようこくした一個の武人像のようにつゆめかせていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)