附纒つきまつわ)” の例文
流石さすがに手を取って引張ることもしない、顔は知っているが名も知らない気味の悪い男が附纒つきまつわりますので、お若さんは心配でならない。
半面変相へんそうになるというのも、あくまでお累が己の身体に附纒つきまつわってたゝりをなす事ではないかと、流石さすがの悪党も怖気立こわげたち、ものをも言わず暫くは茫然ぼんやりと立って居りましたが、お賤は気が附きませんから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)