阿部川驛あべかはじゆく)” の例文
上げかれは當阿部川驛あべかはじゆくの勘五郎と申百姓の娘にして右勘五郎さいてうと申者は私し妹に候へ共實はめひつゞきにまかりなり候然る處同人儀幼年えうねんの頃より不仕合ふしあはせの者にて五歳の時ちゝ勘五郎にわかれ母てうが手一ツでそだてし處九歳のはる又母てうしやうに相成候て幼少の身にて日々往來わうらいの人にわづかの物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)