間外まはず)” の例文
ところがその考えている時間が、すでに自然をぶちこわす道具になって、せっかくの問が間外まはずれになろうとしたので、とうとう口へ出さずにやめてしまった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
折々間外まはずれな溜息ためいき噛交かみまぜの返答をしていると、フトお勢が階子段はしごだんのぼッて来て、中途からかお而已のみを差出して
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)