“開敷”の読み方と例文
読み方割合
かいふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに彫刀のえが見せてある。せいいっぱい開敷かいふしたかたちであろう。そよとの風にもさそわれて散ってゆかぬでもないように思われるのである。
かくその青年を妨げぬよう、すこし離れて石碑へは斜に、私の礼拝の時の癖になっている未敷みふ蓮華と、それから開敷かいふ蓮華の道印を両手で結んで立ちながら、丁寧に頭を下げた。
褐色の求道 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)