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鐘巻自斎
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かねまきじさい
ふりがな文庫
“
鐘巻自斎
(
かねまきじさい
)” の例文
唯一の頼りは、佐々木小次郎に対して、印可目録を授けている
鐘巻自斎
(
かねまきじさい
)
という剣術の師匠だ。その自斎がわかれば、小次郎の素姓もすぐ知れよう。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
富田流
(
とだりゅう
)
の刀法を
鐘巻自斎
(
かねまきじさい
)
にうけ、
居合
(
いあい
)
を吉川家の食客片山
伯耆守
(
ほうきのかみ
)
久安から
皆伝
(
かいでん
)
され、それにも甘んじないで自ら
巌流
(
がんりゅう
)
という一流を立てたほどの者で
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と飛び起きるが早いかその胸元を取ッちめた侍は、
黒漆長髯
(
こくしつちょうぜん
)
の偉丈夫、音声容貌、かの
鐘巻自斎
(
かねまきじさい
)
にまぎれもない。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あいや、某は京極殿の家中ではござらぬが、義によって試合申す、播州船坂山の住人
鐘巻自斎
(
かねまきじさい
)
と申す者、不鍛練なる富田流にてお相手致す、お見知りおき下されい」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこまでは又八にもすぐ分ったが、
鐘巻自斎
(
かねまきじさい
)
という人物については、何の知識もなかった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
富田
勢源
(
せいげん
)
の富田流から出て、
鐘巻自斎
(
かねまきじさい
)
を経、彼に至って、自己の創意と、二祖の工夫とを合一して成った——巌流とよぶ一派の剣法は、彼が豊前へ来てから、幾年ともたたぬまに
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山陰の天地を
震撼
(
しんかん
)
して、丹波丹後二藩の士民を
沸騰
(
ふっとう
)
させた桔梗河原の大試合に、京極藩の大月玄蕃の
代
(
だい
)
試合として現われた稀世の名剣客
鐘巻自斎
(
かねまきじさい
)
と、福知山方の衆望を
担
(
にな
)
って死を決した春日重蔵——。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
鐘巻自斎
(
かねまきじさい
)
先生」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鐘
常用漢字
中学
部首:⾦
20画
巻
常用漢字
小6
部首:⼰
9画
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
斎
常用漢字
中学
部首:⽂
11画
“鐘巻”で始まる語句
鐘巻
鐘巻一火
鐘巻流