“鎮痛剤”の読み方と例文
旧字:鎭痛劑
読み方割合
ちんつうざい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その言葉の裏は、死の宣告だった。癌の再発は治らぬものとされているのだ。余り打たぬようにと、医者は寺田の手に鎮痛剤ちんつうざいのロンパンをわたした。モルヒネが少量はいっているらしかった。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
アリスは、月経げっけいの数日前には、何日もこの程度の軽い頭痛に襲われるのが常だったので、そのことを話すと、ビリング医師も首肯うなずいて、なにか簡単な鎮痛剤ちんつうざいのような物をくれて、診察を終った。
浴槽の花嫁 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)