“ちんつうざい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鎮痛剤66.7%
鎭痛劑33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その言葉の裏は、死の宣告だった。癌の再発は治らぬものとされているのだ。余り打たぬようにと、医者は寺田の手に鎮痛剤ちんつうざいのロンパンをわたした。モルヒネが少量はいっているらしかった。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
アリスは、月経げっけいの数日前には、何日もこの程度の軽い頭痛に襲われるのが常だったので、そのことを話すと、ビリング医師も首肯うなずいて、なにか簡単な鎮痛剤ちんつうざいのような物をくれて、診察を終った。
浴槽の花嫁 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
彼の最後の言葉は鎭痛劑ちんつうざいであつた。私が彼を忘れるか否かゞ彼に何か關係することがあるやうに暗に意味してゐるやうだつた。