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鉤裂
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かぎざ
ふりがな文庫
“
鉤裂
(
かぎざ
)” の例文
いや、伸子さんの
室
(
へや
)
の
扉
(
ドア
)
際にあった、
鉤裂
(
かぎざ
)
きの跡を見ても、夫人の右手が、あの当時痲痺していたことが判るんですよ。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
まだ起きて帳面でも
記
(
つ
)
けていたのであろうか? 妙に皺の多い瘠せた顔の奥から、
金壺眼
(
かなつぼまなこ
)
を眼鏡越しに光らせている姿……
鉤裂
(
かぎざ
)
きだらけの上衣を着けて
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
猶太
(
ユダヤ
)
人の冠るような縁なし帽に
鉤裂
(
かぎざ
)
きだらけの上衣を着けて、薄暗い土間の奥からこんなオヤジに観察されていることは決して気持のいいものではなかった。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
ところで読者諸君は、ダンネベルグの着衣の右肩に、一個所
鉤裂
(
かぎざ
)
きがあったのを記憶されるだろうが、それにはまた、容易に解き得ない疑義が潜んでいるのだった。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
鉤
漢検準1級
部首:⾦
13画
裂
常用漢字
中学
部首:⾐
12画
“鉤”で始まる語句
鉤
鉤形
鉤鼻
鉤縄
鉤鎌
鉤爪
鉤金
鉤穴
鉤手
鉤曳