鉄錠てつじょう)” の例文
……されば、道法九代の間、また私も、住山三十年にもなりますが、かつてただの一度も、ここの鉄錠てつじょうに手をかけたためしなど、見たことはありません
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふと、蔵の戸前とまえをふり仰いで、そこの鉄錠てつじょうがはずされているのを見つけるや否
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とびらの口々はそとから鉄錠てつじょうをおろしてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鉄錠てつじょうの音が、不気味を誘う。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)