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釘隠
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くぎかく
ふりがな文庫
“
釘隠
(
くぎかく
)” の例文
旧字:
釘隱
半之助は、これらを見まわしているうちに、柱や
長押
(
なげし
)
の、
釘隠
(
くぎかく
)
しに、ふと注意をひかれた。鉄か青銅のような金具で、菱を三つ合わせたような、かたちをしていた。
山彦乙女
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
秋草を描いた
襖
(
ふすま
)
が廻り舞台のように動き出す、襖の引手が口をあく、柱の
釘隠
(
くぎかく
)
しが眼をむく。
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
象嵌
(
ぞうがん
)
の
釘隠
(
くぎかく
)
し一個が、何両につくとか、中門の
如輪木目
(
じょりんもく
)
の一枚板は何十両だとか、小判で張り詰めたような馬鹿げた
豪奢
(
ごうしゃ
)
が、すべて皮肉な歯を剥いて人間を
嘲笑
(
あざわら
)
っているように見える。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これは築地の、いつかいった丸茂の家の、
釘隠
(
くぎかく
)
しに付いていた金具と同じだ」
山彦乙女
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“釘隠”の解説
釘隠/釘隠し(くぎかくし)とは、日本建築において、長押(なげし)や扉に打った釘の頭を隠すためにつけられた木製や金属製の装飾のこと。
本来は実用のため付けられたものだが、建築の細部に装飾が豊富になった桃山時代以降には、金銅、銅などで意匠を凝らした飾り金具が多く作られた。水仙を模した桂離宮の釘隠や、西本願寺黒書院や修学院離宮に見られる七宝を施した釘隠などが著名。「くぎがくし」、「くぎおおい」などとも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
釘
漢検準1級
部首:⾦
10画
隠
常用漢字
中学
部首:⾩
14画
“釘”で始まる語句
釘
釘付
釘抜
釘附
釘着
釘店
釘勘
釘拔
釘舌
釘貫