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野辺山
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のべやま
ふりがな文庫
“
野辺山
(
のべやま
)” の例文
富士の見えるのはこゝ迄で、それからは全くの高台の感じの
野辺山
(
のべやま
)
原となる。八月は秋草が美しい。正月二日は白一色であるが雪の深さは一尺あるかなしである。
釣十二ヶ月
(新字旧仮名)
/
正木不如丘
(著)
「ファラリース」の血を分けた馬が三十四頭という呼び声になりました。殿下はお喜びのあまり、ある年の秋、
野辺山
(
のべやま
)
が
原
(
はら
)
へと仰せいだされたという話が残っています。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
夜の空気は稀薄で、痛いように冷え切っていた。僕たちはあすは何処かもっと山の方——
菅平
(
すがだいら
)
か、
野辺山
(
のべやま
)
あたりまで出かけ、妻がこちらに来る頃にまた戻ってくることを約束して林のはずれで別れた。
大和路・信濃路
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
その中でも、千曲川の上流から
野辺山
(
のべやま
)
が原へかけては一度私が遊びに行ったことのあるところだ。その時は近所の仕立屋の亭主と一緒だった。この旅で、私は以前の記憶を新しくした。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
小母さんの立話を聞けば、
川上
(
かはかみ
)
といふ
辺鄙
(
へんぴ
)
な村の方で、ある若い百姓が結婚したばかりに出征することゝ成つた。お嫁さんは
野辺山
(
のべやま
)
が
原
(
はら
)
まで夫を見送りに
随
(
つ
)
いて来て、泣いて
別離
(
わかれ
)
を惜んだ。
突貫
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
その後
亜米利加
(
アメリカ
)
産の浅間号という名高い種馬も入込みました。それから次第に馬匹の改良が始まる、
野辺山
(
のべやま
)
が原の馬市は一年増に盛んに成る、その
噂
(
うわ
)
さが
某
(
それがし
)
の宮殿下の御耳まで届くように成りました。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
辺
常用漢字
小4
部首:⾡
5画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“野辺”で始まる語句
野辺
野辺地
野辺送