“酒肥”の読み方と例文
読み方割合
さかぶと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酒肥さかぶとりした体格と言い、物々しくほこをひっさげた様子と言い、ひとかど手なみのすぐれたものと、思われでもしたのであろう。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「さあ何だらうて。小説といつたら僕は随分読むには読んだんだがね。」と酒肥さかぶとりにでつぷり肥つた紳士は、教授の掌面てのひらに載つた果物を見ながら言つた。「無論聖書ではあるまいし。」
酒肥さかぶとり、いとそりかへる
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)