酒精アルコオル)” の例文
まくりや、米の粉は心得たろうが、しらしらあけでも夜中でも酒精アルコオルで牛乳をあっためて、嬰児あかんぼの口へ護謨ゴムの管で含ませようという世の中じゃあなかった。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
内の医師せんせいが手にかけたという、嬰児あかんぼ酒精アルコオルけたのが、茶色に紫がかって、黄色いはだ褐斑かばまだら汚点しみが着いて、ぐたりとなって、いぬか鼠の児かちょいとは分らぬ、天窓あたまのひしゃげた
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)